ロックとはその精神性であって、音の大きさやスピードや激しさとは、全く無縁のものであることを実証したライヴ。
※ この日は、いつも同行しているカメラマンがいなかったため、パンタ自らファンに向かって、写真を撮ってくれないかな、それをフェースブックでシェアしよう と呼びかけた。これはいわし亭部長が、携帯で撮影したもの。暗かったので、状態は悪いが、なかなか雰囲気は出ていると思う。パンタ(向かって左)と 菊池琢己
前座もなく、二部構成でじっくり聞かせるパンタのライヴは、実に久しぶり。幸いなことに、一番前の席があいてたんで、本当に目の前でパンタと菊池琢己の名人芸をじっくり堪能できた。会場は禁煙で、それも助かった。
鶴橋でライヴなんて まじありえねぇ って感じだが、実際には、こじんまりとした良いライヴハウスで、担当の彼も “ウチのライヴハウス、始まって以来の超満員で!” と興奮気味だったんだけれども、実際、40~50人くらいの人数がステージへの集中も含めて、ちょうどいいのかもしれない。
パンタにしか歌えない曲~それはパンタ以外の歌い手を曲の方が拒否しているという意味である~ が、パンタから久々に召喚され、待ってましたとばかり、次々と暗闇の彼方から駆けつける。かなりヤバめのエピソードもユーモアを交え語られながら、パンタの数十年間のキャリアが、2時間強の中に凝縮され、濃厚な時間を紡いでゆく。
「マラッカ」「つれなのふりや」といった代表曲から、「ライラのバラード」「7月のムスターファ」といった響(ひびき)のナンバー、復活頭脳警察の「時代はサーカスの象にのって」 と全場面が、聴きどころと言って良い。かと思えば、昔のエンケン(遠藤賢司)の話やなんと沢田研二に提供したという「月の刃」まで登場して、アンコールも二回という贅沢さ。
ライラ・ハリドのTシャツを思わず買ってしまう勇み足も含めて、やはりパンタはいわし亭部長の血を騒がせる稀有なアーティストの一人だ。
『俺たちに明日はない~SPECIAL EDITION~』
ディスク:1
1. 俺たちに明日はない
2. 死んだら殺すぞ
3. UNDERCOVER
4. ROCKATION
5. SPARTAKUS INTERNATIONALE R&R BUNDる
6. BRAINWASH
7. ヒトを喰った話
8. 赤の女王
9. 黒の図表
10. 残照
11. 俺たちに明日はない ~Folk Rock Version~ (シークレット・トラック)
ディスク:2
1. 時代はサーカスの象にのって
2. 間際に放て
~Unreleased Version~
3. 時代はサーカスの象にのって
4. 孤独という言葉の中に
5. 今日は別に変わらない
6. 俺たちに明日はない
2008年、頭脳警察が復活する契機となった寺山修司とパンタの融合。あまりにも劇的な頭脳警察の復活はしかし、頭脳警察を必要とする不幸な時代の始まりを予感させた。
頭脳警察が復活するということは不幸なんですか?
返信削除前にはやった時はそういう時代だったってことですか?
う~んよくわからないです。
部長、ご指導を!
&
冒頭の「ロックとはその精神性のものであって音の大きさやスピードや激しさとは、全く無縁のもの」
っていうのもよくわかりません。
部長、回答を!
部員、いろいろ質問させていただきました!
限られたスペースで誤解のないよう説明するには、あまりにも巨大なテーマです。まず、頭脳警察とはどのような性格のバンドであったか? ということ。そして、彼らの主義主張は、デビューから40年を経ても、そのスタイルにかかわらず、不変であった ということです。
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